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メールマガジン024号 トンネルはどうしてトンネル?その2

 先月はトンネルの語源を無理矢理、オランダ語に結びつけましたが、まだモヤモヤしたところがあって一件落着という気にはなれません。実はトンネル関係の用語で以前から気になっている言葉としてセントルというのがあります。
 トンネルの断面は上がアーチ状になっていますが、その形を作るときに支えるのがセントルという型枠です。英語では centring、米語では centering、フランス語では cintre、ドイツ語では Lehrgerüstです。英米語、ドイツ語はどうみてもセントルには訛りそうにありません。一番、可能性があるのはフランス語の cintre、これはセントルとサントルの間みたいな発音でしょう。Websterの辞書に十数カ国語の同意語が示されていましたがセントルに一番近いのはフランス語 cintreのようです。これはセントルとサントルの間みたいな発音でしょう。フランス語の辞書でみると、「アーチや円天井の拱きよう腹(内側のカーブをなした凹面とあり、建築用語で拱架(こうか), せりわく」とありました。せりわくは迫り枠でしょう。拱架は始めて知りました。検索するとほとんど中国のサイトですが、日本でもレンガのアーチで使われています。オランダ語は centrering、ポルトガル語は cimbre、スペイン語は cimbra、イタリア語は centraturaで、セントルとはかなり違いそうです。
 そこで、日本の初期のトンネルの建設にフランス人が関係していないか調べてみると、「明治元年、政府直轄鉱山となった生野銀山にフランス人技師ジャン・フランソワ・ コワニエ Jean Francisque Coignetが着任し」というのが目に入り、wikipediaで見ると、もともと薩摩藩に招聘されていたのが、新政府に招かれたということで、そこで坑口の補強にフランス式組石技術(アーチ構造です。)を採用したとあります。セントルはもともと石造りのアーチの時代からあったもので、というか元来は石造のアーチを作る間、石を支えて最後に真ん中の要石(かなめいし)を入れて、アーチがアーチとして機能するようなったら外すというものです。生野銀山ではセントルが使われたに違いありません。かれはまた、鉱山学伝習学校を開設したということです。
 トンネルと鉱山は目的が違うだけで掘る技術は似たものです。この伝習学校で育った技術者が各地のトンネル工事に指導的立場で従事したのではないでしょうか? 残念ながら教え子が誰でその後どう活躍したか、に関する情報はネットでは見つけることができませんでし。
 してみると、我が国の近代的トンネルの建設技術を最初に伝えたのでは、明治時代に主として鉄道建設に伴って技術指導したイギリス人でもなく、先月号でこじつけたオランダ人でもなく、フランス人だったのではないでしょうか。今はフランス語でトンネルは tunnelということになっていますが、これは現代に近い時代に学術用語としてそうなったのであって、フランスのサイトで先月お示しした tonnelという言葉と写真が見られることから、今もトンネルという発音は生きていて、コワニエの時代にはフランス語のトンネルは tonnelだったのだろうと思います。
A Happy New Year
 2007年12月3日朝8時半、NHKで「年賀状作成術」と題した番組で "A Happy New Year"と書くのは間違いである、と指摘されていました。この関連で以前に渡辺組通信052号に書いたことがあり、改めて調べた結果を追記しました。結論としては、ちょっとかしこまってるだけで、間違いと決めつけることもなかろう、というものです。

佐藤渡辺サイトの近況
 2007年11月の佐藤渡辺のホームページのヒット数は画像をふくめないで 391769と、またも先月から3.3万減です。このところ 40万を前後しています。訪問者数でみると、12万 - 15万人の間で推移しています。くわしくは佐藤渡辺のアクセス公開のページで見てください。

道連れは誰?
 守屋さんは破れかぶれ状態で何でもしゃべる姿勢のようです。はて、誰が道連れになるのでしょう。額賀さんは守り切っちゃうのかな? 検察はバランスを考えるということですから、一人だけ、ということはないでしょう。
 守屋さんの娘さんが取材陣にホースで水を浴びせたんだそうですね。これはアッパレと言っていいでしょう。落ち目と見ると猛々しく執拗に迫る彼らには少しは薬になるでしょう。

 

家の話
 アサツキは冬眠、ブロッコリーが食べ頃になってきました。トレビスが1株だけですが、うまく巻いて、しばらくサラダに色を添えることになります。レタスもまあ、順調に育って珍しく家内が毎日、霜よけをしてやったりしています。コーサイタイも年が明けたら花柄を出てくるでしょう。あと、ターサイは初めてですが、少しは食べられるだろうと期待しています。


07/12/04発行 165部 先号+2部

 毎回、4、5通が宛先不明で戻ってきます。三回連続で不着になったらリストから削除しています。2、3を削除しますが、だいたい同じくらいの新規申し込みがあって、同じくらいの発行部数になっています。

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