世界共通の国際単位系であるSI単位への切り替えが1999年10月行われ、もう10年になりますが、天気予報の気圧がミリバールからヘクトパスカルに変わったのは定着しましたが、似たようで違う数値に戸惑うことがあります。下の表は、この10年前に私の勤めていた会社での混乱を防ごうと従来単位との対照表を作ったものです。
SI単位と従来単位との比較表
SI単位従来単位SI単位従来単位
長さ: m (メートル)が基本。ほとんど従来通り。力:N (ニュートン)が基本となる。「1 kgの質量の物体に働くとき
 1 m/s2 の加速度を与える力の大きさ」
 従来の1 kgfの力は日本では9.806 65m/s2 の加速度を与えるため
  1 N=0.102 kgf  1 kgf=9.8 N
 力と関連する応力、圧力が最も混乱しやすい単位。
 数字の中句切りは806,65でなく、806 65と空白が原則
 1 km、1 cm、1 mm 1 km、1 cm、1 mm
 1 m (マイクロメートル)
    =1/10 m
 1  (ミクロン)=1/1000 mm
 数値と単位記号との間は
 半文字分空ける。
 nm(ナノメートル)=10-9 m 
 0.1 nm=10−10 m 1 Å (オングストローム) 1 N (ニユートン) =0.102 kgf
 基本単位の10の何乗倍かの単位は、k などの接頭語
をつけて表すのが原則。以下は接頭語の読み方と意味。
 T テラ=1012      g ギガ=109
 M メガ=106      k キロ=103
 h ヘクト=102      da デカ=10
 d デシ=10-1      c センチ=10-2
 m ミリ=10-3       マイクロ=10-6
 n ナノ=10-9      p ピコ=10-12
 これらの接頭語は数値が 0.1〜1000の範囲になるようにする。
 接頭語と単位はぴったり詰めて書く。kmは k m と書いてはならない。
 1 kN (キロニュートン) =102 kgf
 102 MN (メガニユートン) =10.2 ton
 =9.8 N =1 kgf
 =9.8 MN =1000 tonf
圧力、応力:Pa (パスカル)が基本。
  1 Pa=1 N/m2=0.000 0102 kgf/cm2  単位が小さ過ぎるため、
kPa、MPaなどが一般に用いられる。
 1 Pa  (パスカル) =0.000 010 2 kgf/cm2
面積:m2 (平方メートル)が基本。 1 hPa (ヘクトパスカル) =0.001 02 kgf/cm2
 =102 m2 (平方メートル)
  =1 dam2 (平方デカメートル)
 1 a  (アール)  =1 mb (ミリバール)
 1 kPa  (キロパスカル) =0.010 2 kgf/cm2
 =104 m2
  =1 hm2 (平方ヘクトメートル)
 1 ha (ヘクタール) 1 MPa  (メガパスカル) =10.2 kgf/cm2
 =0.098 MPa=98 kPa  1 kgf/cm2
体積:m3 (立法メートル)が基本。 =9.8 MPa 1 kgf/mm2 (SS41などの数値)
 1 cm3 (立法センチメートル) 1 cm3 (立法センチメートル) =6.896 kPa 1 psi (ポンドスクエアインチ)
 1 dm3 (立法デシメートル) 1 (リットル)モーメント:N・m (ニユートンメートル)が基本。
 単位と単位の積は
 N・m または半文字分空けて N m
 =100 cm3=0.1 dm3 1 d (デシリットル)
質量:kg (キログラム) が基本となる。ただし基本単位にk が
ついているため、k という接頭語は使用しない。
1000 kgをkkgとは言わない。接頭語は重ねて使わない。
 =0.098 N・m =0.098 N m 1 kgf・cm
 =9.8 N・m =9.8 N m 1 kgf・m
 =9.8 MN・m =9.8 MN m 1 tonf・m
 1 kg (キログラム) 1 kg  (キログラム) 1 N・m (ニュートンメートル) =0.102 kgf・m
 1 g (グラム)=10-3 kg 1 g  (グラム) 1 MN・m (メガニュートンメートル) =0.102 ton・f
  1 mkgは不可 (接頭語が重なる)粘度:Pa・s (パスカル秒)が基本。
 1 Mg (メガグラム) 1 t  (トン) 1 Pa・s (パスカル秒) =10 P (ポアズ)
 1 mg (ミリグラム)    1 mg (ミリグラム) =0.1 Pa・s (パスカル秒) 1 P (ポアズ)
  1 kgは不可 (接頭語が重なる) =1 mPa・s (ミリパスカル秒) 1 cP (センチポアズ)
時間:s  (秒)が基本となる。実質的に従来と差がない。
   日本では秒であるが英語読みでセカンドとよぶ例が多い。
 =10-4 m2/s (平方メートル毎秒) 1 St (ストークス)
 =1 mm2/s (平方ミリメートル毎秒) 1 cSt (センチストークス)
 1 s  (秒、セカンド) 1 s  (秒、セカンド)速度:m/s (メートル毎秒)
 1 ms (ミリ秒、ミリセカンド) 1 ms (ミリ秒、ミリセカンド)加速度:m/s2  (メートル毎秒毎秒)
 1 ns (ナノ秒、ナノセカンド) 1 ns (ナノ秒、ナノセカンド) =9.806 65 m/s2 1 g (ジー)
 1 ps (ピコ秒、ピコセカンド) 1 ps (ピコ秒、ピコセカンド) =0.01 m/s2 1 gal (ガル)=1cm/s2
電流:A (アンペア)が基本。実質的に従来と変わらず角度:rad (ラジアン)実質変わらず
 1 A (アンペア) 1 A (アンペア)角速度:rad/s (ラジアン毎秒)
 1 mA (ミリアンペア) 1 mA (ミリアンペア)熱、エネルギー:J (ジュール)=N・m  
電圧:V (ボルト)=W/A が基本。 実質的に変わらず 1J=1 N・m =1 W・s =107erg (cgs単位)
電気抵抗:Ω (オーム)=V/A が基本。実質変わらず =4.186 05 J (ジュール) 1 cal  (カロリー)
電力:W (ワット)=J/s が基本。実質変わらす =4.186 05 kJ (ジュール) 1 kcal (キロカロリー)
電気量:C (クーロン)=A・s が基本。実質変わらず =4.186 05 kJ/m3 1 kcal/m3
静電容量:F (ファラド)=C/V が基本。実質変わらず =4.186 05 MJ/m3 1 kcal/
コンダクタンス:S (ジーメンス)=A/V が基本。比熱:K/ (kg・K)  (ジュール毎キログラム毎ケルビン)が基本
磁束:Wb (ウェーバ)=V・s が基本。温度:K (ケルビン)が基本。ただし、従来のセルシウス温度℃は
認められる。   K=℃+273.15
磁束密度:T (テスラ)=Wb/m2 が基本。
インダクタンス:H (ヘンリー)=Wb/A が基本。周波数:Hz (ヘルツ)実質変わらず