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 佐藤渡辺のホームページを見に来た人に、舗装の話ばかりでは退屈だろうと、日本の祭りとか、外国の人に興味のありそうなことを紹介していたのですが、研究所のさる女性から何が書いてあるのか見たいとの仰せがあり、美女の言うことには一も二もない私は、逆に和訳することになりました。外国のひとにこんな感じで紹介しているのだな、と見てください。

日本人は妻をどう呼ぶの ?

  妻を表す言葉・文字は (tsuma, sai)が代表です。 もう一つ (tsuma, ju)があります。. の方は現代では地名だけに残っています。 'my wife'の意味を持つ町や村が (Azuma)とか (Azuma)などたくさんあります。 地方自治体の名前を見ると"Azuma"と読む町や村が六つほどあります。実はが多いのですが。 の意味は「ひがし」で発音は正規には"higashi"と"toh"です。伝説の日本武尊が東北地方を討って帰りに東京湾を船で渡るときに、「こんな海、ひとっ飛びだ」みたいなことを言ったらしく、海神が怒って海は大荒れに荒れます。そこで妻の弟橘媛が身を投げて海神の怒りを鎮めたんだそうですが、京に帰る途中で「あづまはや」(妻はもう帰らぬ人になった)と何度も嘆いたと言います。これからのことを「あずま」とも読むようになったのです。地方の地名を含めると「あずま」の名を持つ地名は百を超えるでしょう。
  英語版では日本武尊のことなど書いていません。ややこしくなりますので。伝説として、ある王子が妻が亡くなった東の方を見やって"azuma haya"と嘆いたとだけ書いています。しかし、戦争に行くのに妻を連れて行っていたのでしょうか? まあ、京都から出征すると何ヶ月かの長旅でしょうから、日本武尊みたいにしょっちゅう戦いに出ていた人は連れて行かないと夫婦生活が成り立たなかったのかも知れません。

  日本人は妻を愛する人々です。 (Tsuma koi mura)という村があります。意味は 'wife love village'です。このつながりで、 ('love beautiful-lady prefecture')という県があります。ほかのどこにこんな地名を持つ国があるでしょう?
  'my hasband'とか 'hasband love'などを意味する地名は存在しません。

  "wife"を意味する同意語はたくさんあります。それらは二つの漢字を組み合わせたものです。しかし、ここはこのくらいにしておきます。このあとで出てきます。

ほかの人に貴方の妻をどう紹介します?
  これが私のです、は勿論、オーケーです。ですが、50年前は、いや今も普通はでした。 "gu sai"は'stupid wife'を意味します。 昔は、いや今も謙遜は人の徳のうちでも重要なものと考えられていました。 ですから自分の妻がどんなに賢くて頭が上らなくても人にはと紹介していたのです。この小文の中で、という言葉は普通の会話の中ではほとんど会話に登場することないことに気づかれるでしょう。 今日、よく使われるのは 'This is my (kanai)'という表現です。 は 'house'を, は 'inside'を意味します。を直訳すると'the person in my home' ('mistress')ということになります。ときに (tsure ai)という言葉が使われます。これは"(ぴったり合ったコンパニオン"みたいな意味です。英語の 'spouse'と似ているようですが、それは別にという言葉があります。 直訳するとたまたま(神により)パートナーとして配された人 という感じでしょう)。は法律用語で日常の会話では使われません。もっと俗な言い方では'これが (ka mi sa n)というのがあります。あとで "kami"の漢字について触れます。 "san"は 'Mr., Mrs. Ms.'とかの類です。粗野な言い方としてはあるいは "kakaa"があります。

ここで使っている漢字の意味はFind kanji for your nameで調べることができます。

妻が居ないときに彼女のことを何と呼ぶの?
  だいたいは上と同じです。でも "nyohboh"という言い方があることを言っておかねばなりません。直訳すると '女性のための小さな部屋ということになるのでしょう'。多分、妻には小さな部屋が与えられていたのでしょう。上の場合でもこの言い方を使うことはできますが、この意味は妻たちのお気には召しません。と比べてどうなのか? もちろん、これも妻達は好んでいるわけではありません。しかし伝統的に正式と考えられているのです。まあ、妻たちは旦那の権威を落とさないよう耐えているのでしょう。旦那の権威が落ちれば、妻の権威が落ちるというわけなのでしょう。誰もが字義通りに解釈されるとは思っていませんし。

貴方がいない時に人々は貴方の妻をどう呼ぶの?
 上の三つの場合とだいたい同じです。ただしはいけません。夫だけが使う言葉です。他の人が使うことがあるとすれば、お笑いの中の汚いジョークとしてでしょう。ここで少しばかり追加があります。 "sai kun"。直訳は"small person"です。ほっそりした人ではなさそうです、そう解釈することも出来そうですが、もともとは旦那が使っていた言葉で蔑称に近いようです。ほかに "yome sa n"、(京都、大阪など関西地域)などがあります。

他人の妻の夫にたいして彼女のことをどう呼ぶの?
  一番よく使われるのは 'はいかがですか?' でしょう。 もっと丁寧には 'はいかがですか?' 丁寧すぎる言い方(ジョーク)では''はいかがですか?'があります。 は高貴な女性に対して使われる言葉です。俗にはも彼女がその場にいなければ使われます。ここでもは極めて粗野な言い方としてあります。普通の人は使わないでください。

誰かの妻を聴衆の前に紹介するときはどう呼ぶの?
  'では誰それ様の "rei fu jin"をご紹介します。これが正式と考えていいでしょう。. "rei shitsu"でもいいのですが、あまり使われません(若い人には意味がわからないかもしれませんし)。誰それというのはオーケーです。

家では夫は妻をどう呼ぶの?
  これが最も難しい状況設定です。様々な 'you'を表す言葉の中で、多分、一番よく使われるのは "omae"だと思います。新婚時代は友達時代の延長で名前と "san"とか "chan"で呼んだりニックネームで呼んだりします。しかし、だんだん、友達以上の関係でなければならないと考えるようになります。そして夫の方は「釣り上げた魚に餌をやるのは意味がない」と考えるようになり、お前 "omae"を使うことを考えつきます。しかし来客があるときには「お前」はちょっと混乱を招く可能性があります。そこで彼は"san"とか"chan"をつけずに妻の名前を呼び捨てにします(夫はこの家の長としての権威を示そうと考えるわけです)。さもなければ、「お前」の前に「おい」をつけることを考えつきます。妻がちょっと離れていれば「おーい」です。そして「おい」を使うのが習慣になり、いつしか名前は省略されて「おい」が妻を呼ぶときの代名詞になります。妻たちは、しばしば「私の名前ははオイなんかじゃないわ」とこぼします。
  当然のこととして子供が出来ます。子供たちは、母親を "o-kaa-sa-n"と呼びます。子供は父親に 'where is "okaasan"と聞きます。すると父親は "okaasan"は買い物に行ったよ、とか答えます。こうして "okaasan"とか"kaasan"が妻を呼ぶときの代名詞になっていきます。ついには妻に向かっても "okaasan"と話しかけます。このような状況はほかの国でも大なり小なりあるだろうと思います。最近、ハリーポッターの英語版を読んでいたら、"おい!"はロンが下級生を呼びつけたり、ハリーを起こすときとか、日本語と似た使い方の呼びかけとして使われていました。妻を相手に"おい!"という場面はないようですが。

について
  "kami"漢字で書くとです。直訳は「内のことを取り仕切る人」です。ですから 'landlady'とか'mistress'を意味することになります。普通は"お"をつけてになります。この "kami"という発音は "kami" 'god'を思わせます。この神は山の天気のようの気まぐれです。この山の神は、その気の変わりやすさの故に女神と考えられていて恐れられています。かくしてが時に 'wife'の意味に使われます。この女神には角が生えています。あなたの妻を怒らせると、彼女の頭からツノが生えてくることになります。


中国人あるいは中国語を学んでいる人の中国人は夫婦をどう呼ぶかについて議論したサイトがあります。英語ですが、漢字は英語圏の人には文字化けになるでしょうから漢字を画像に置き換えて、日本との違いなどをコメントしたページを作りました。