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2003年度・AAPT・アスファルト舗装技術目次へ
ワークショップ 03

Comparison of the Saturated Surface-Dry and Vacuum Sealing Methods for Determining the Bulk Specific Gravity of Compacted HMA

締め固めた HMAのかさ密度を求めるための、表面乾燥法と減圧シーリング法

L. Allen Cooley, Jr., Brian D. Prowell, and Mohd Rosli Hainin

Abstract

 加熱アスファルト混合物(HMA)のかさ密度は通常は表面乾燥状態で求める。この方法によるかさ密度の求め方は AASHTO T166および ASTM 2726に示されている。
 しかしながら、HMAを取り扱う世界では、この方法によるかさ密度の求め方についての関心が高まってきている。これはスーパーペーブの方法で設計した混合物や砕石マトリックスアスファルトのような粗粒の粒度を持つ混合物について特にそうである。
 表面乾燥法に関する関心というか疑問点は、このような粗粒度の混合物は空隙が繋がりあった連続空隙率が大きいことであり、特に現場で締め固めた HMAについてそうである。
 相互に繋がりあっている空隙が供試体の表面にまで達している場合は、供試体を表面乾燥状態にするべく拭っているうちに、内部の水が供試体から逃げることが多分に考えられる。こうして供試体から水が失われると、表面乾燥法では誤差の原因になる可能性がある。
 最近では締め固めた加熱アスファルト混合物のかさ密度を求める新しい方法が開発されている。それは締め固めた供試体の周りをきっちりとプラスチックの袋で閉じこめる減圧シーリング法である。最近の多くの研究でこの方法によれば、供試体の密度が低い(例えば空隙率の大きい)混合物の場合でもかさ密度の計測がうまくいくことが示している。
 しかしながら、ほとんどの研究は試験室で締め固めた供試体(スーパーペーブジャイレトリーコンパクタで作成した供試体など)に焦点をあてたものである。また、この新しい試験方法を表面乾燥法に代えて用いるべき場合がどんな場合かを示すガイドラインはないのが現状である。