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信者のいない新興宗教001号 英語には兄弟姉妹を独立で表現する言葉がない

 佐藤渡辺を退社して以来佐藤渡辺通信は廃刊状態になり、1年2ヶ月になりました。この間に何度か再開を考えたのですが、いかんせん凡人の悲しさで何につけても追われないと筆を執るにも手がつかないというわけで、延び延びになっていました。
 再開するについては少し、考えがあって、これまでもほんの少しは政治・社会に目を向けた発言をしていたのですが、佐藤渡辺に迷惑をかけてはならない、という縛りがあって控えめの発言になっていましたので、少し自由な発言もしてみたい、自分の思想みたいなものにも触れてみたいという気があって、これまでのように佐藤渡辺のメールアドレスから発信するのは避けたいと、迷っていました。
 メールアドレスの方はメールマガジンの発送、管理をやっているマリンナビで登録変更をすればいいだろう、と思っていましたが、肝心の興味ありそうなテーマを思いつかず、ここまで遅れてしまいました。何度か、これはテーマになるかな?と思うのがあったような気もするのですが、自由の身では何となく義務感みたいなのが湧かず、そのうち何だったか忘れるという始末です。作家とかなら、思いつきがあればメモを残すなりして、あとで膨らますこともするのでしょうが、筆で金を稼ぐなどは及びもつかない、とあっては、ただたで惰眠を貪るばかりです。

 ずぅーっと以前から英語にはどうして兄、弟、姉、妹に独立した言葉がないのだろう?と不思議に思っていました。兄は elder brother(学校で習ったのはこうですが、最近というかアメリカでは older brotherのようですが。elderは兄弟関係の場合にだけ使われる olderと同じ意味の言葉です)、弟は younger brotherと言わなければなりません。姉妹についても同様です。これがどうしてか?は、分かりようがないと諦めざるを得ませんが、少なくとも英語版の日本文化・何が日本を独特なものにしているのか?に日本には兄弟姉妹それぞれに独立した言葉があることを紹介すれば外国人には目新しいだろうと思っていました。以前に日本人の I、youはいくつあるのか?を紹介して、かなりの人気を博したことがありますので。しかし、それだけで1テーマとするのでは内容的に淋しいという気がして、そのままになっていました。
 兄、弟、姉、妹に独立した単語を有しない言語は英語だけなのか? 中国はあるに決まっています。もともと中国から来た文字ですから。やまとの国にもあったに違いありません、あに、おとうと、あね、いもうと、と独立してありますから。では、ほかの国ですが、これを調べるのは厄介です。しかし、昨年あたりからちょっとうまい道具が出てきました。Googleの翻訳サービスです。現在、20カ国語以上相互での翻訳ができるようになっています。もっとも、韓国のように独自の文字を持つ言語は、こちら側にフォントを持っていないと翻訳結果は??の連続になってしまいますが。
 このサービスのほかに、いくつかオンラインで無料の翻訳サービスを使って兄、弟、姉、妹の訳語を調べてみたのが下の表です。中国語は簡体字と台湾の繁体字がありますが、今回の場合は同じです。二つの翻訳サイトで違うことがありますが、ひょっとすると文語体、口語体の別があったりするのかも知れません。
日本語
口語
兄 ani
nii
弟 otohto
 
姉 ane
nee
妹 imohto
 
中国語
口語
哥哥 ge ge
弟弟 di di
姐姐 jie jie
妹妹 mei mei
アイヌ語
 
 
〜の
irwak イク irwakih イワキ (の兄弟姉妹)
yup ユッak アsa サmatak マタ (姉の)
matapa マタパ (兄の)
yupihi ユピヒakihi アキヒsaha サハmatakihi マタキヒ(姉の)
matapaha マタパハ(兄の)
韓国語弟と妹はトンセンで、ナム(男)とヨ(女)で区別
ヒョン(弟の立場から)
オッパ(妹の立場から)
ナム・ドンセンヌナ(弟の立場から)
オンニ(妹の立場から)
ヨ・ドンセン
英語brothersister
elder brother
older brother
younger brotherelder sister
older sister
younger sister
ドイツ語BruderSchwester
älter Bruderyüngerer Bruderälter Schwesteryüngerer Schwester
オランダ語broerzuster
oudere broerjongere broeroudere zusterjongere zuster
デンマーク語brorsøster
aeldre brorlillebroraeldre søsteryngre søster
ノルウェー語brorSøster
eldre broryngre broreldre søsteryngre Søster
スウェーデン語brorsyster
älder broryngre brorälder systerlillasyster
フィンランド語velisisko
vanhempi velinuorempi velivanhempi sisarnuorempi sisko
フランス語
 
口語
frèresoeur
frère aîné
grand frère
frère cadet
petit frère
soeur aîné
grande soeur
soeur cadette
petite soeur
イタリア語fratellosorella
fratellofratello minoresorellasorella minore
ルーマニア語frateleSorã
fratele mai în vârstãfrateleSorã mai în vârstãSorã mai tineri
ロシア語братсестра
Старший братМладший братстаршая сестраМладшая сестра
スペイン語hermanohermana
hermano mayorhermano menorhermana mayorhermana menor
ポルトガル語irmaoIrma
irmao mais velhoirmao mais novoirma mais velhairma mais nova
アラビア語
インドネシア語saudara
saudara laki-lakisaudara perempuan
タガログ語kapatid
kapatid na lalakikapatid na babae
タイ語兄と姉はピー、弟と妹はノーンで、チャイ(男)とサオ(女)で区別
ピー・チャイノーン・チャイピー・サオノーン・サオ
ラオス語弟と妹はノーンで、サーイ(男)とサーオ(女)で区別
アーイノーン・サーイウアイノーン・サーオ
ベトナム語弟と妹はエムで、チャーイ(男)とガーイ(女)で区別
anh
アイン
em trai
エム チャイ
chi
チー
em gai
エム ガーイ
トルコ語büyük erkek kardesbizimçocug~umuzbüyük kizkardesdaha genç kiz
 こうして見ると中国が姉が日本ではアネゴとかアネサンという感じの姐になりますが、区別があります。ただし、中国語の口語では基本的に、特に家族関係のときは同じ意味の漢字を二つ並べるようです。これは中国語は漢字一つで意味を持ちますが、発音は基本的に一音節で一字だけを発音すると、四声とか言って同じ母音でも発音がいろいろあるにしても、同音の言葉が多数あって区別できなくなるからでしょう。これは意志、安易、健康、幸福、正義など、ほぼ同じ意味の漢字を並べて意味を明確にするのと同じなのでしょう。文字にしてしまえば、一字でこと足りる場合でも口語では意味がはっきりしない、ということがあるのでしょう。 日本語の読みで口語として niiと neeを加えましたが、これは幼児言葉の延長でしょう。ですから、その弟や妹には幼児言葉は必要がないのでしょう。
 韓国語はフォントがないので調べられませんでしたが、家内が少しかじっているので聞くとちゃんとあります。いや、あやふやにかじっているだけで、よく調べたら、複雑なシステムになっていることが分かりました。呼ぶ方の立場、男か女かによって呼び方が変わるシステムです。
 ざっとネットで調べたらアジア大陸の東南では区別があるというのが出てきましたが、よく調べたら、これもなかなかに複雑なことになっています。
 アイヌ語について<私家版>沙流アイヌ語辞典で見ると、区別があることが分かります。文法構造が違っていて、「誰々の」の兄弟姉妹と言うときに、呼ばれる方の言葉の最後に後置詞みたいなのが付いて一つの名詞みたいになっていることです。やはり日本語の原形とは言えない構造的な違いがあるようです。
 ほかの東南アジアの国々についてはベトナム語、タイ語についてGoogleのサービスがありますが、独自の文字を使っているので調べられませんでしたが、ネットで調べるとタイランドにもベトナムにもあり、ネパール語にもあるそうです。ベトナムは元々越南で漢字文化圏だったのですから当然でしょう。と思ったのですが、よくよく調べて表に追加しましたが、違うようです。 インドネシア語(これはマレー語と似たものだと思います)とタガログ語は兄、弟、姉、弟の区別は無いようです。それどころか兄弟と姉妹の区別すら無いようです。今度は Google翻訳を逆に使ってインドネシア語とタガログ語を日本訳したのが下の表です。ついでに家族も調べてみました。
インドネシア語saudaraperempuanlaki-lakiKeluarga
タガログ語KapatidbabaelalakiPamilya
日本語兄弟姉妹女性男性家族
 つまり、saudaraとか Kapatidは「兄弟姉妹」という意味で兄弟というときは[男性の「兄弟姉妹」]と言う必要があるわけです。弟というときは『年下の[男性の「兄弟姉妹」]』と言うことになります。どうもこの二つの言語は構造的にはまったく同じのようで、一部の単語はかなり近いものがあるように見受けます。とにかく同じ東南アジアでも日本と台湾を除く島々では兄弟姉妹の独立した単語は無さそうです。
 タイ語については東南アジアの用語集みたいなので調べましたが、男女にかかわらず、目上の親しい人がピー、目下の人がノーンで、チャイが男性、サオが男性という具合に区別しているということです。「兄弟姉妹」をひっくるめて言うときは「ピー・ノーン」この用語集によるとインドネシア語とマレーシア語はほぼ同じ言語のようです。
 ラオス語については使えるラオス語辞典で調べてみました。弟、妹を見ると基本的にはタイランドと共通するようですが、兄と姉に対しては独立した言葉があるようです。「兄弟姉妹」をひっくるめて言うときは「アーイ・ウアイ・ノーン」となります。
 ベトナム語についてはベトナム語/NNA ASIAで調べましたが、兄、姉についてはアイン、チーと独立した言葉がありますが、弟と妹はひっくるめてエムになるようで、区別のためにはチャイとガーイを使うようで構造としてはラオスと同じようです。弟と妹を区別する単語がないのは韓国も同じで、広い意味で強弁すれば日本語も、このタイ語、ラオス語、ベトナム語のグループに入るのかも知れませ。
 ヨーロッパの方に目を向けると、これはどれも区別がありません。こうして並べてみると、ちょっとしたグループ分けができます。英語から、ドイツ語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語までのグループは、かなり似通っています。オランダ語の zusterだけが少し違いますが、だいたいにおいて語頭は同じです。これらは近縁の言葉であることがわかります。
 フィンランド語は東洋のフンの末裔(実際はヨーロッパ人にしか見えませんが。)とか言われるだけあって兄弟のところが、ちょっと違った感じです。ロシア語も違った感じに見えますが、Бは B、рは R、Сは Sと同じと考えていいので、Brat、Sestraで、実は英語のグループに近いことが分かります。
 フランス語とイタリア語はよく似ています。ルーマニアは国名がローマ人の国というだけあってイタリア語に非常に似ています。同じラテン系と呼ばれるスペイン語とポルトガルはちょっと違います。ムーア人の支配を受けた影響があるのでしょう。スペイン語とポルトガル語でもかなり違うように見えますが、これは元来はお互いに方言みたいなもので、実際の発音はあまり違わないのでしょう。
 イタリア語とフランス語は Brが清音の Frに変わった見れば、大分類では英語と同じグループと見ていいでしょう。オランダ語の Zusterも Sが Zになったと考えることが可能でしょう。
 フィンランドも Bが Vになったと考えれば、大きい目で見れば同じグループとも見られますが、調べてみるとハンガリー、エストニアと同じくウラル語族に属するということでやはり違うのでしょう。エストニアとはかなりのところ意志疎通が可能のようです。ハンガリーとはまったく駄目だそうです。かつてはウラル・アルタイ語族として日本語も仲間とされていたようですが、違うようで今はウラル語族とアルタイ語族に分かれています。
 アラブ語については確信がありませんが、日本語のアラビア語のサイトで見つけたのを載せています。何と読むのか見当がつきません。兄弟、姉妹、年上、年下に関する語は私の推定です。恐らく が "older"で、 が "younger" なのでしょう。ということは構造的には英語のグループと同じということになります。 アルタイ語族とされるトルコ語について Googleの翻訳サービスでは文字化けで読めませんでしたが、日本語-トルコ語辞典を見つけだしたので最後に追加しておきました。フォントが特殊なので似た形に見えるよう、記しました。これで見ると複雑な形になっていますが、兄弟姉妹、それぞれ独立した単語があるようです。
 韓国語の場合についてもう少し調べてみると、意外なことが分かりました。兄は弟の立場ではヒョン、妹の立場ではオッパになり、姉は妹の立場ではオンニ、弟の立場ではヌナとなるということです。では弟や妹は何と呼ぶ? これは十把ひとからげでトンセンのようです。何だか長幼の序が厳しい感じです。弟か妹かどうしても区別したければ、ナム・ドンセン、つまり男の「弟妹」、ヨ・ドンセン=女の「弟妹」ということになるようです。トンセンは本来はドンセンで韓国語の語頭は濁音にしないという原則から語頭に来るときたけトンセンなのでしょう。ここで一つ思いついたのですが、日本語のオトトとイモトは、ひょっとすると弟・妹はひっくるめてトで、それに男(夫) オトと女 イモを付け加えた韓国語と同じ構造だったのかも知れません。そしてまた、ひょっとすると、ニイは弟から兄を、アニはイモウトからアニは弟イモウト、ネエは妹から姉を、アネは弟から姉をいう言葉だったのかも知れません。これは考えすぎでしょう。

信者のいない新興宗教
 人は刹那の幸せに基づいて行動する。
 私の高校時代、一般社会の教科は好きでした。何となく常識を働かせれば良い点が取れるところが好きでした。この授業で資本主義とか共産主義などの前段としてアダム・スミスの功利主義について、「人は私利私欲を追求するものであり、それに任せておけば社会の幸せに繋がる。」みたいな説明と、これに対する反論として「人は溺れる人を助けて死ぬことがある」ことを紹介していました。
 このとき、私の胸の中では「それは違う、その人は、その瞬間・刹那には溺れる人を救うことが自らの幸せ、と感じたに過ぎない。人は幸せは求めるものだが、それは刹那の幸せを追い求めるものであって、それに向けた行動によって実際に幸せになるかは別である」と思いました。このとき、私てきな刹那主義が芽生えたのです。
 私てきには、貯蓄する、保険をかけるといったことは、それによって将来の幸せを確保したように思うことが幸せなのであって、実際に将来の幸せが保証されるわけではない、ということになります。
 美味しい頂き物があって、大事に取って置いて、お客があったときにとかに出そうと思っているうちに、駄目になってしまうということは、今もあると思いますが、物のない時代にはよけいにあったような気がします。父母がつきあっていた家で、カルピスの頂き物があって子供たちの物欲しそうな顔は外に戸棚の中に大事にしまってありました。(私の高校時代は大学教授の家庭にしてカルピスは高級品だったのです。)それが、中身が自然発酵して圧力がかかり、ついに爆発して始末も大変ならお子さんたちの恨みがましい不満は大変なものでした。
 そんなこんなで、私はキリスト教でよく言う「天に宝を積む」を含めて将来の幸せを買うのはほどほどにしています。

我が家のこと
 庭の半分くらいを占める菜園?ですが、あまり手をかけないので、狭い中でも空地が半分くらいあって、今、食用にできるのはサヤエンドウ、手間を惜しまなければニラがあります。タカナが花盛り、これは八代目くらいです。また種が落ちて九代目が、そこここに芽を出してくるでしょう。高菜は関西のものと茨城県のものとはかなり種類が違うようです。家で植えているのは関西から持ってきた種で葉っぱは紫色で長さ、幅が 60 cm x 30 cmくらいになるものでした。茨城県で売られているのはカラシナに近いほっそりしたものです。でしたというのは、だんだん、地元種か、ほかのカラシナとかとハイブリッドになったのでしょう。だんだん紫が薄くなって、今は葉脈部分の紫が目立つだけです。味はあまり変わりませんが、漬け物にするとカラシナに近い辛みが加わったようです。

第1号としてはこんなものです。

09/06/01発行 183部(不着が19通あり、実質164部)

 

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