トップページへ建設用語中辞典
(英仏独和)
世界の文化世界の国名・
 国旗の由来
国名から探す
和訳・日本の文化韓国地図検索ソウル地図検索釜山地図検索作者のページ
県別自治体リンク50音自治体リンク面白いサイトスパム紹介(日記)お問合わせ
このページだけが表示されたときは、こちらをクリックしてください。
↓キプロスの地図

キプロス(Cyprus) .cy

首都 ニコシア (12 万) (Nicosia)

 国際電話番号 +357

 (1) 地中海東部の島; Aphrodite の生地の伝説があり Aphrodite 崇拝で有名 (2) 同島および属島からなる国; 公式名 キプロス共和国, 73 万。ギリシア系 78%, トルコ系 18%. 公用語: Greek, Turkish. 宗教: ギリシア正教, イスラム教. 通貨: pound。
 キプロスは、今現在、2003年11月の時点では事実上、いわゆるキプロスと国際的には認められていませんが、北キプロス・トルコ共和国とに分かれているようです。約40%はトルコ側が支配しているようです。
 国名の由来はギリシャ語キパリソスkyparissos「イトスギ」に由来というのと、キプロスはギリシャ語で銅という意味である、というのがあって、混乱しましたが、銅copperの語源はCyprusで、そのまた語源は糸杉 kyparissosである、というのが見つかって、解決した気分になりました。とにかく、紀元前3,000年から銅の産地だったということのようです。つまり、イトスギが多いのでイトスギという名前だったのが、銅が特産として採れるようになってイトスギが銅の代名詞になったということでしょう。
 国旗にはキプロス島の形がありますが、これは国名の由来からして銅色をしています。オリーブの枝が交わるようにあるのは、ギリシャ系とトルコ系の人々の平和を願ったものだということで、背景の白地も平和の印だそうです。
 キプロスの祭りを探してこのページに来た人がいたので、ちょっと発奮して調べてみました。
 まず、分かったことは伝説ですが、ここは愛と美の女神・ヴィーナス誕生の地だということです。西岸にあるパフォス Paphosの海で生まれたんだそうです。アフロディテの神殿跡がここにあります。ですがアフロディテは当初から今の姿ではなかったらしく、ご神体は円錐形の石だったようです。ローマ時代のコインにそれが示されているというのですが、どうしてこれがアフロディテのご神体と分かるのか皆目分かりません。
 もともとギリシャに近く、祭りにもギリシャに端を発すると思われるものがあるようです。今は祭りの日取りなど何となくキリスト教の復活祭とかと関連づけられていますが。2月から3月にかけて南海岸のリマッソル Limassolの町で行われるカーニバルは、町々で行われる中でも出色のもののようです。
 まずカーニバル carnivalの意味について:イタリア語の carnevale、古くは carnelevaleで、carneの部分が肉の意味で、levaleが英語の levyに相当し、取り去るとかの意味で組み合わせると肉断ちということになります。
  アポクレオ(Apokreo ギリシャ語でカーニバルの意味)が始まるのはギリシャ正教の場合、ローマカソリックの場合より早く、50日間の肉断ちの期間の 2週間前です。この肉断ちの期間はローマカソリックの場合は四旬節といいますから 40日だと思いますけど。カーニバルが始まるのも、その 40日の直前の日だと思います。この日が私たち、異教の徒が知るカーニバルで、肉を食べていい最後の日ということで、肉は有り難いと大いに飲んで喰って歌って踊ってとなるわけです。
カーニバルはキリスト教の国ならどこでもやるわけですが、リオのカーニバルが特に有名なのは、その乱痴気度と女性たちの露出度にあるのでしょう。はちきれんばかりの肉体美を見せる彼女たちが、その後の肉断ちの40日を知っていたとしても実行はしていないだろうと確信します。
 リマッソルの場合、最初の 2週間の内の最初の一週間はクレアティニ Kreatini、つまり肉の一週間、別名ツィクノペフティ Tsiknopefti つまり肉料理の匂いの一週間と呼ばれ、王様の仮装での入場行進が繰り広げられます。最初の日曜日には子供の仮装行列で、次はギター、マンドリンでセレナーデが奏でられ、ホテルなどでは着飾ってパーティーが開かれ、戯れ歌を歌って踊ってとなります。
 第二週目はチリニ Tyrini つまり、チーズウィークとなります。チーズなど乳製品を食べてよい週です。ローマカソリックと違って、万事日数が長いようです。最後の日曜、これがローマカソリックでいうカーニバルの始まりの日でやはり最も盛大なパレードが催されます。この日がリオのカーニバルに相当するわけです。翌日はグリーンマンデイで肉断ち、チーズ断ちの始まりということになります。
 チーズウイークにはブーレキア bourekiaと呼ばれるミント風味のチーズやパスタ、それからダクティラ daktylaとかカンデイフ kandaifiとかの甘く粘っこい肉菓子などが呼び物です。(画像検索したところでは中東ではバクラヴァ Baklavaとか呼ばれるナッツや蜜などをはさんだサンドウィッチのようです)
 この祭りはもともと、古代ギリシャの酒と演劇の神、ディオニソス、別名バッカスと繋がりがあるようです。

その他の祭り

アンセスティリア Anthestiria フラワーフェスティバル (5月 リマッソル)
 これはギリシャのアテネで行われる、ディオニソスの祭りです。

カタクリスモス Kataklysmos 洪水の祭り(6月、リマッソル)
 聖霊降臨祭(復活祭 イースターから50日後、キリストの同位体みたいな聖霊が地上に降りてきたという祭りです。キリストと、その父の神、聖霊は三位一体とか言って、それぞれ別の神であって実は同じだということです。)の日曜日と聖霊の日の月曜日、歌と踊りが繰り広げられます。チャティスタ chatistaとかいう合唱が特色のようです。
 この祭りは確かではありませんが、アフロディテとアドニスの祭りだということで、海や川、湖の水をお互いに掛け合うのが一つのしきたりのようです。

 キプロスの文化に関しては、佐納康治というの大学の先生の旅行記があるので紹介しておきます。コンピュータとか情報の教授のようですが、世界中、旅をされています。
ヨーロッパの地図 →リゾート地と遺跡の紹介サイト