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オランダ(Netherlands) .nl

首都 アムステルダム (72 万) (Amsterdam)、ハーグ (行政上の46 万) (The Hague)

 ヨーロッパ西部の北海に臨む国; 公式名 オランダ王国, 1500 万。38 万。

 どうして、オランダと呼ぶのか? オランダ語名はネーデルラント Nederland、英語でもネザーランド Netherlandなのに。アムステルダム、ロッテルダム、ハーグといった、ヨーロッパでも屈指の港は、神聖ローマ帝国のHolland伯爵領だったそうで、今では南Hollandと北Holland州になっています。これらの港を根城にした商船隊の活躍は、日本にも及び、江戸時代の300年間、長崎で西洋の窓口になっていたわけです。そのオランダ商人たちは、「低地」という意味の国名を誇りに思っていなかったのか、そのころは、まだ、Nederlandなる国はまだ、成立していなかったのか、よくわかりません。実は Hollandという言葉は英語でもフランスでもあって、フランスでも別名として、pays basと、「低地の国」になっています。感じとしては Hollandの方が古い言葉のような気がします。調べてみると Hollandという言葉が使われた最初は836年で1064年には国全体の意味で使われていたそうです。Hollandの意味ですが元は Holtlandで Holtは木を意味していて 森の地 という意味だったということです。その後 Hollant とか Hollandtに訛り 14世紀に Hollandに落ち着いたようです。ある一地方の名が国全体を表す例はイギリスもそうです。正式国名はグレートブリテン-北アイルランド連合王国ですが、その一部分であるイングランド王国の名前をとってイングランドと呼ばれます。まあ 日本の大和という呼び名は日本の大和地方の名でしょう。支配的な地域の名称が国名の呼び名に使われるのは よくあることです。
 もう一つ、厄介なのはダッチ: Dutchという言葉です。ダッチは、オランダ人とか、形容詞として使われますが、どれもとにかくオランダを意味し、現に使われている言葉です。この三つのオランダを意味する言葉の歴史的背景はどうなっているのでしょう? ネットでトライしてみたのですが、なかなか分かりません。Dutchは英語では、ちょっと軽蔑した響きがあるように思います。Dutch barnは骨組みと屋根だけの納屋、Dutch bookは、ごく少額の賭け、Dutch countは割り勘、go dutchtが割り勘にする、Dutch datingなら割り勘のデート、Dutch lunchとか、Dutch dinnerとか言うと自前のランチや晩めし、と何かけちくさい感じの言葉が多いようです。そのほか、double Dutchは ちんぷんかんぷん、dutch act が自殺、dutch uncle ずけずけうるさく言う人、dutch bargainは詐欺まがいの悪どい商法とあまりぱっとしないようです。ダッチワイフは違います。dutchにはもともと、かみさん、という意味があって、また、dutch wifeは、研究社・リーダーズ+プラスCD辞典によると、「竹(チク)夫人:南洋で涼しく寝るために手足を載せる籐製の台」となっています。この説明だと使い方がどうもわかりません。竹篭の抱きまくらを抱いて寝たら涼しそうな気がします。多分、抱き枕でしょう。東南アジアに植民したオランダ人が愛用していたのは間違いないでしょう。もともとは現地の人が使っていたのでしょう。マレー語か何かで現地語があるはずでしょう。ありました。インドネシアのBahasa Indonesia語で bantal guling バンタル・グリンです。
 また、余談ですが、dutch wifeを検索して調べているうちに "Pavel and his Dutch wife Ans were excited by the idea of the house and were eager to explore it."という表現に出会いました。話の前段は、戦前、チェッコスロバキアに住んでいたユダヤ人の Pavelの父はナチに追われて死のキャンプ送りになり、かろうじて生き残って今はオランダに住んでいるのですが、チェッコスロバキアの人から、その家を買いたいという手紙が来たのです。この場合のDutch wifeは明らかにオランダ人の妻のアンです。
 ダッチは一説によればドイツ人とかドイツ語とかいう意味のドイツ語・Deutschと語源は同じらしいです。とにかく、使っちゃいかんという言葉ではありません。現にロイヤル・ダッチ・シェルという会社があってオランダ人が使っていますから。
 最近、このドメイン名の説明にリンクするサイトも増えてきて、そのサイトを訪ねると、さらに多くの情報が得られる場合があります。オランダ関係のもので面白いのがあったので、ちょっと紹介します。
 Hollandというのは古高地ドイツ語holtland-木(森林)の国という意味なのだそうです。
 ドイツにはオランダ語そっくりの方言があるそうです。本来、オランダ語はドイツ語の方言であるということになります。私としてはオランダ語はドイツ語に一番似ていますが、次に英語とよく似ているように思えます。isというbe動詞らしいのがよく見つかります。
 オランダの歴史にあまり触れていませんが、ナポレオンの時代には一時、フランスに併合されていました。1806年にはナポレオンの弟のルイがオランダ国王になったりしています。ナポレオンの失脚で1815年には復権していますけど。
 国旗の色は、スペインからの独立運動に使われた3色旗が基本になっており、国家にも謳われているらしいですが、赤は独立の戦いに臨んだ国民の勇気を、白は神の祝福を願う信仰心を、青は祖国への変わらぬ忠誠心を象徴するということです。
オランダ大使館 →ヨーロッパの地図

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